大事にされなかった生き方、大切に守られる女

世間のどこにでもある女の人生、泣き笑いしながらのそれを書く

随筆、詩を書こうと思います。
大事にされなかった人生、大切に守られているいまの人生、明日はわからないけれど、それを書くこの作品は残そうと思います。

随筆「薄夜」

           汚い武器
核で9000万人が死傷するという記事を読んだ。こういうのがおおっぴらに世に出てくる時代になったかと複雑な気持ちになる。
私のように、核などの狂気または人間は奇形生物と書くものには、その特異性が目立たなくなるから喜ばしいのかもしれない。


だが、この記事は控え目すぎる。わざとこうしているのだろう。
核使用には絶望しかない。9000万で止まるわけがない。この戦略には何段階というのがない。NATOからの一発でモスクワは溶ける。それだけはやるまいと呑気に構えていると西側の首都全部が溶かされる。一秒か二秒でICBMは着弾しないが、軍事衛星が発射を感知した瞬間、どこへ飛んでいくのかそれを追跡して判断する。こんなの平和のときにやるものだ。ウクライナの件で人類全滅があるかもしれない互いの恐怖は、ICBMの発射の瞬間一秒か二秒で、日ごろ標的にしているそこへお返しをする。
ICBM一発だからその数だけこっちも撃つ、そんなバカな戦略はない。
ウクライナの町を最小の戦術核で溶かす。西側は全面核戦争におびえ沈黙する。では戦術核ミサイルが何処へ飛んで行っているかしらねばならない。そんな偵察技術はない。飛行の軌跡が分析できるのは落下して爆発したあとである。ミサイルの飛行速度はそんなものだ。
ウクライナの町だけに核攻撃をしているからうちは安心であると呑気に暮らすのもいいが、核使用の決断はそれらのことなど眼中にない。
また、クレムリンが一発でやめるのかどうかこの心も読めない。ロシア国境に隣接するNATO諸国の国民は自分たちの土地がいつ溶かされるのかと恐怖におびえる。米国に反撃してくれと抗議するだろう。そうなると米国の脳みそも機能しない。


核兵器という物は全人類の脳みそを狂わせる汚い武器である。それを一発撃つと政治力もそうだが何者も止めることはできないだろう。最初の一発を撃つ側の頭も狂っていなければやれない。ましてや9000万人の被害が出て、なんで、そこで終わるというのかそんなバカなことはない。こんな結果なんか知っている。地球全生物が死滅するだけである。

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