随筆「薄夜」
蜃気楼
長い文章を書けば、私の大嫌いな小説になる
妻の心にいちに割の開口部しかないのはわかっていた。それを知って愛した。
どうにかなるとの幼稚な年頃でない。
その現実がつぎつぎと現れる。今朝、もう終わりかもしれないと告げた。返事はない。
始まるのも終わるのも知らない妻であった。
私のみていたのは蜃気楼なのか、そんな年齢でない。
妻は愛されているのを知っていた。
随筆、詩を書こうと思います。
大事にされなかった人生、大切に守られているいまの人生、明日はわからないけれど、それを書くこの作品は残そうと思います。
蜃気楼
長い文章を書けば、私の大嫌いな小説になる
妻の心にいちに割の開口部しかないのはわかっていた。それを知って愛した。
どうにかなるとの幼稚な年頃でない。
その現実がつぎつぎと現れる。今朝、もう終わりかもしれないと告げた。返事はない。
始まるのも終わるのも知らない妻であった。
私のみていたのは蜃気楼なのか、そんな年齢でない。
妻は愛されているのを知っていた。