大事にされなかった生き方、大切に守られる女

世間のどこにでもある女の人生、泣き笑いしながらのそれを書く

随筆、詩を書こうと思います。
大事にされなかった人生、大切に守られているいまの人生、明日はわからないけれど、それを書くこの作品は残そうと思います。

そのために随筆「薄夜」

またもや終わりが近いのを知らされる。昨日とその前、頭蓋骨をうつ鳴る音を聞いた。
妻が転倒した。そばで2・3回やっているがなんとも悲しい音だった。


もう少し時間をくれないかと自分に問う。
なんのために必要なのか、妻に、人生は幸せだったとそう思ってほしい。


人は苦しみながら生きる。妻もそんな人生だったと聞く。
それなら私のそばで日々は幸福だけにしてほしい。それをやるために妻になってもらった。
六年間はそのためにあった>


だが人間は工場で造る耐用年数のあるものでない。ましてや心という幻にちかいものを持っている。妻の頭蓋骨のたてた音ははじめてきくが、ただ悲しい。

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