随筆「薄夜」
報道
ウクライナの問題で長々と報道をやっている。これは政治的には理屈のぶつかり合いであるが、現場では武力の衝突である。
双方の軍事力というのは報道も知っている。これが対決すると勝者の理屈が通せる、それがいつなのかもだいだいわかっていた。これを報道すると仕事は簡単におわる。
起きていることを忠実に報せる。善悪は言わない。
そうではないようである。
さっき、このニュースをやっていたのでTVの電源を切った。
しゃべりすぎである。
このことの真実はいま決めるものでない。また、そういう仕事でない。