随筆「薄夜」
こうみん館
以前、北海のどこがで打ち上げた気象衛星ロケットがモスクワの方角へむけ飛んで行ったことがある。レーダでこれを見ていた者がクレムリンに報告した。ソ連はこれに凍りついた。すぐに相手にむけ絶滅の報復を準備した。どこから撃ってきたのなど計算はいらない。いつも、それが可能な国は想定していた。
このときは地球は溶けなかった。その他にも似たようなことはあった。みんなが暮らす地球はそんなので終わろうとしていた。こんなの国連で話し合ったことはないだろう。
あそこの会合は絶滅とは別なものを議論しているのだろうか。そうでもなかろう。しかし、絶滅兵器を持っている者に即座に捨てなさいということは言わない。なんの遠慮か計算があるのか知らないが、今でも地球が溶けるのにほかの事はあとにすればいいだろう。また、そんなところで日本語の、慮る、これはやらなくていい。時期がくればまともな話し合いができるから待ってくれと、それも聞いたことがない。
なんのチカラか権利か知らんがそれが支配しているのに。あの集会場も見せかけだけで造られたバラックのようなものだろう。なんの金をそこで集めているのか知らんが地球が溶けてしまえば醜いポーズでしかない。
人間だけがこの生態をもつ。脳が他の生物より発達しているらしが巨大集団自殺するような道具を自分でつくる馬鹿はどこにもいない。