大事にされなかった生き方、大切に守られる女

世間のどこにでもある女の人生、泣き笑いしながらのそれを書く

随筆、詩を書こうと思います。
大事にされなかった人生、大切に守られているいまの人生、明日はわからないけれど、それを書くこの作品は残そうと思います。

随筆「薄夜」

          


            幻           
生がいつ終わってもおかしくない年齢になり、それでも振り返る無意味なことはやらない。しかし、しなくてはならないことがある。起きた現実と真実を認めなければならないことである。これをやらなくては人生が消えてしまう。


罪だらけのそれであった。良い事をした記憶はない。だが反省はしない。償うことができないからやらない。年老い頭の中に出てくるのはそんなことばかりだ。
償うことを知らなかった。親が教えてくれなかったのではない。そういう脳で生まれてきたのだろう。一つ罪を犯せばそこで償う、こうしなければならない。やらないから罪だらけの人生になった。これを認めなければ人生が消える。


本当は、私には人間がよく解からない。それなのに長い作品を書いた。もしかしたら、そこに出てくる真実や現実は幻ではなかったろうか。
太平洋戦争から核の時代、人間は反省することを知らない。多くを殺し大きな罪を犯したが償いなどあろう筈がない。それなら私と同じである。
私と違うところは、その人間というのはいつまでも生き最後は核で皆死ぬということだ。勿論、最後まで反省しない。一つ罪をそれを犯せば償うこれもやらない。


こんな生物だから作品にした。これの作る歴史などただの幻である。そこは私と似ている。

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